第二段 提示
第二段の六つの動作は歩法は敏捷で多くの動作のところで活脚上歩(堤膝俸剣、左虚歩撩の歩法)、落脚撤歩(縮身斜帯等の歩法)、跳歩跟脚(跳歩平刺の歩法)などの敏捷な歩法が出現しており、このように身体を回し、歩を自由に移し、身体と剣を順調にうまく運び、協調させて、剣法は円活に連なり運行する。剣法から見ればこの段の動作中、平帯剣と撩剣が重点的に際立っている。左右の斜めに向かっての平帯剣は柔活穏健(柔らかく自由で落ち着いている様子)が明らかである。左右撩剣は縦回転の動きで圓形を示し、動作の幅は比較的大きい。
この段の中の”跳歩平刺”、この動作は合わせて四つの小さな分解動作に分けられる。第一の分解動作”落歩収剣”の動作は穏やかで柔らかくし、重心の動きは穏(穏やかさ)を体現しなければならない。第二の分解動作”登(足編)脚刺剣”の動作は広げて伸ばすようにして四肢は広げなければならず、重点的に展(展開)をはっきり出さなければならない。第三の分解動作”跳歩収剣”は動きを敏捷で落ち着かさなければならない。第四の分解動作”弓歩平刺”は動きは柔らかく穏やかで、落ち着いている。要するにこの動作の訓練過程では”穏、展、軽、霊、(穏やか、広げる、軽快、敏捷)”敏捷と平穏”の訓練の技巧を体現して行かなければならない。
この段の技術レベルを向上させるには絶えず堅持して練習する以外にもさらに身体素質の練習を絶えず強化しなければならない。例えば脚力と片足でのコントロール能力があれば、それなら両足の虚実の転換ができ、歩法は自由自在で身体に従い、身体と器械が合一するなどの訓練技術ができ、比較的速くレベルを向上することができる。
第三段
(十七)転身回抽
1、転身引剣
身体を左に回し、重心を後ろに移し、右足の爪先を内に入れ、左足の爪先を少し外に開き、右足を伸ばし左側弓歩となる。同時に剣を持っている右手は剣の柄を胸の前まで引き、剣身は平らでまっすぐにして剣先は右後方に向く。左手の剣指はやはり右手の手首の上に近付ける。眼は右横を見る。(図45)
2、弓歩?剣
身体を続けて左に回し、左足は踵を軸として、爪先を続けて外に開いて左弓歩となる。同時に身体を回すに従い、右手の剣は左前方に向け剣を立てて切り降ろし(?)、勁力は剣の下の刃を貫くようにし、剣身は平らでまっすぐにしなければならない。左手の剣指はやはり右手の手首に近付けておく。眼は剣先の方向を見る。(図46)
3、虚歩前指
身体の重心を後ろに移し、右足に至り、右膝はわずかに曲げ、左足を戻して爪先を地に着けて左虚歩となる。同時に右手の剣を空だの右側に引き戻す(剣先はわずかに低くする)。左の剣指は戻してから再び胸の前を経て下顎の前から前へ指を出して眼と同じ高さにする。眼は剣指を見る(図47)
要点:
・左に身体を回す時、まず右足を入れて再び左足を開く。右腕はまず胸の前に向けて曲げ、再び左に向かって切り降ろす(ぴい?)
・左手の剣指は必ず右手の動きに従い、胸の前に寄せ、再び上に向かって弧を描いて前に向けて指を出し、前指と虚歩の動作は同時に完成させなければならない。
・ずべての動作は連なって協調しなければならない。もし南を向いて起勢を始めたらこの式の方向は東南約30度となる。
(十八)並歩平刺
左足をわずかに左に移し、右足を左足に寄せて並歩となる。顔は前方に向け、身体は直立する。同時に左の剣指を左に回し右下に向かって弧を描き、反転させて掌に変え、右手の下に支えるように置く。その後両手で剣を支え持つようにして前に平らに突き刺す。手のひらは上に向け、勁力は剣先に集中して胸と平らの高さにする。眼は前方を見る。(図48)
要点:
剣を突き刺した後、両腕はわずかに曲げるようにし、並歩と刺す動作は一致させなければならない。身体は直立し、自然にして故意に胸を張ってはならない。もし南に向かって起勢を行った時は剣を刺す方向は東となる。
(十九)左弓歩欄
1、転身抽剣
両足は膝を曲げてわずかに下げ、身体を右に回して同時に剣を持っている右手は身体を回すに従い、内旋させ手首を翻し、後ろに引き、剣の柄は右肩の前に置き、手のひらは外に向く。剣先は左前上方を向き、剣先は頭よりわずかに高くする。左手は身体を回すに従って剣指に変わり、右手の手首に近付ける。手のひらは外を向き、指先は斜め上を向く。眼は剣先の方向を見る。
2、左弓歩欄
身体を左に回し、右足は下に下げて重心を支え、左足は左前方へ一歩進め、左足の膝を曲げ左弓歩となる。同時に剣を持っている右手は身体を右に回し、左に回して行くに従い続けて上、右、下、左前方に向かって持ち上げるように?っていき、勁力は剣の上の刃に集中し、剣身は頭と平行で前腕は外旋し、手のひらは斜め内側に向く。
左の剣指は下、左、上に向けて回し、左のこめかみの上で止め、手のひらは斜め上を向く。眼は剣の動きに従い、まず右を見て、最後に前方を平視する(図50)。
要点:
身体は剣の動きに従い、まず右に回し、再び左に回す。右足はまずわずかに曲げ、その後左足を踏み出す。左手の剣指は右手の回転に従って右上に来た後、再び分ける。
(二十)右弓歩欄
身体の重心をわずかに後ろに移し、左足の爪先を外に開き、身体をまず左に回し、再び右に回す。身体を回すと同時に右足は左足の内側を経て右前方に向かって一歩進め、右弓歩となる。右手の剣は左後方から円を描いて左前に向かって持ち上げるように?っていき(前腕を内旋させ、手のひらは外に向ける)力は刃に置き、剣は頭と平行にする。左の剣指は右手の手首に近付ける。眼は前方を見る(図51)。
要点:
以上二つの動きは連なるようにして、剣の運動路線は必ず大きな円を描くようにし、眼は剣のラインに従って見るようにする。
(二十一)左弓歩欄
身体の重心をわずかに後ろに移し、右足の爪先を外に開いて他の動作および要点は前の”右弓歩欄”と同じであるが、ただ方向が相反するだけである。右手の剣を?るとき(欄)は、右腕は外旋し、手のひらは斜め内側を向く(図52)。
(二十二)進歩反刺
1、蓋歩後刺
身体を右に回し、右足は前に向けて横にしておろし(蓋歩)、爪先を外に開き。左足の踵を地面から離し、半坐盤勢となる。同時に右手の剣は剣先を下に降ろし、左の剣指は下に降ろし、右手の手首のところに至り、その後剣は後方に向けて剣を立てて突き刺していき、左の剣指は前方に向かって指を突き出してゆく。手のひらは下に向けて、両腕は平らに伸ばし、右手の手のひらは身体の舞えに向ける。眼は剣先の方向を見る。(図53)
2、弓歩半刺
身体を左に回し、左足は前に一歩進め、左弓歩となる。同時に右前腕を上に向けて彎曲させ、剣先を上に向けて引っ掛けるようにはね上げ(挑珪)、続いて前に向かって突き刺して行く(前腕を内旋させ、手のひらは外に向け、反立剣<親指の方を下に向け剣を立てる>となる。)
勁力は剣先に集中し、剣先はわずかに低くする。左手の剣指は右手の手首の部分に近付ける。眼は剣先を見る。(図54)
要点:
以上の二つの動きは続けるようにして弓歩刺剣の時は身体をあまり傾斜し過ぎないように注意する。
第三段 提示
第三段の六つの動作では歩型は弓歩を主としてこの段の中に5回も出現する。剣法は欄剣を主とし、動作中にも連続して三回の欄剣が出現し、欄剣のこの剣法が重点的に突出している。それゆえ、この段の動作訓練の過程の中では動作は続けて平穏(落ち着いている)、和階ごんべん(調和がとれている)を表現している。弓歩の訓練の過程では身体の重心の虚実の転換に注意しなければならなず、上歩のときはまず踵から降ろし、重心を前に移して次第に前足の足の裏全部を踏み込むようにしなければならない。このようにすれば虚実分明(虚と実、つまり重心を明らかに分ける)ができ、歩法が穏健となる。注意しなければならないのは、剣の方向で剣を左右、横前方に向け、相手の刺してきた剣を遮る(さえぎる)。このように左右に続けて遮って攻撃していけば、攻撃の意識がはっきりして動作が活き活きして活気に満ちているのが明らかになり、勢いが満ちてくる。三つの欄剣の動作の過程は剣が身体を回すに従って斜めの立円を描いての運動であり、動作は連なって円滑(滑らか)にしなければならない。同時に眼は剣が移動するのを見て意識で動作を導けば、(この段の動作に対して)興味が尽きることは無い。
第四段
(二十三)反身回?
身体の重心をまず右足に移し、左足の爪先を内に入れ、それから重心を左足に再び移す。右足は持ち上げて戻し(止めずに)身体を右後方に回し、右足をすぐさま前に向けて踏出して右弓歩となる。顔の向きは中心のラインの右前方に向く。同時に剣は身体を回すに従い、上から右後方に向かって切り降ろし(ぴい?)、力は剣の刃の下にある。左手の剣指は身体の前から左下を経て左のこめかみの上に回してくる。手のひらは斜め上に向けて、眼は剣先を見る。(図55)
要点:
身体を回すのと右足を踏出して弓歩になり、剣を切り降ろす(ぴい)のは協調して一致させ、弓歩と?剣の方向は西北約30度とする。
(二十四)虚歩点剣
左足を持ち上げて上体を左に回し、左足を起勢の方向(南)に踏み込み、爪先を外に開いて、すぐさま右足を持ち上げ左足の前に降ろし、爪先を地に着け、右虚歩となる。同時に左手の剣指は身体を回すに従い、弧を描いて上に挙げ、前方に向けて剣先で点撃する。右腕は平らにまっすぐにし剣先は下に垂らし、力は剣先に注ぐ。左の剣指は下に降ろし、身体の左側を経て上に向かって回し、身体の前で右手と合わせ、右手の手首の上部に近付ける。眼は剣先を見る(図56)。
要点:
点撃するとき、手首に力を用いて勁力を剣先に達するようにする。点剣と左足を地面に降ろすのは協調して一致させ、身体は正しく真直ぐを保持する。虚歩と点剣の方向は起勢の方向と同じである。
(二十五)独立平托
1、叉歩暁(糸へん)剣
右足を左足の左後方に挿し入れ高?歩となる。同時に右手の手首を外旋させ、再び内旋して右手の剣を身体の前から上、左、下に向けて剣を立てたまま弧を描いて身体の左側の股関節の傍らへ回し、手のひらは斜め下に向け、剣先は左前方上を向く。左手の剣指はやはり右手の手首のところに近付け、手のひらは下向き、指先は右前方を向く。眼は剣に従って左前方を見る(図57)。
2、独立平托
前式から止まらずに両足は爪先を軸として右に身体を回し、それに従って左膝を持ち上げて独立歩となり、左足の爪先は自然に下に垂らす。身体を回すと同時に右手の剣は続けて下、右上方に向かって剣を立てこめかみの前上方に支え挙げて行き、剣身はわずかに平にし、頭より少し高めにして、勁力は剣の上の刃に集中する。左手の剣指はやはり右手の手首につけて手のひらは外向き、指先は右後方上を向く。眼は前方を見る。(図58)
要点:
・右足を下げる時、まず右の爪先から地面におろし、その後再び爪先を軸として右に回して行く。身体は前に傾いたり、臀部を出っ張らせてはならない。
・堤膝独立の姿勢と剣を上に支え上げる(上托剣)動作は協調して一致させしっかりと立たなければならない。
(二十六)弓歩珪(てへん)劈
1、落脚珪剣
右足を前方横に降ろし、身体を左に回し、両足を交差させ半坐盤式となり、右足の踵を地面から離す。同時に右手の剣を身体の左後方に向かって剣先を引っ掛けるように刺し、剣先を後ろに向ける。左の剣指はやはり右手の手首の上につける。眼は後方の剣先を見る(図59)。
2、弓歩劈剣
右手の剣は左側から手首を翻して上に向け、再び前に向かって切り降ろす。剣身は平にし、力は刃に集中する。左の剣指は左後方を経て左のこめかみの上に回し、手のひらは斜め上に向ける。同時に右足を前に一歩進めて右弓歩となる。眼は前に向けて剣先を見る(図60)。
要点:
身体をまず左に回し再び右に回すようにして弓歩珪劈の剣の動作は続いて行くようにしなければならない。視線は剣の移動に従っていく。
(二十七)虚歩倫(てへん)劈
1、転身反撩
重心をわずかに後ろに移して身体を右に回し、右足の爪先を外に開き、左足の踵を地面から離して、交差歩となる。同時に右手の剣を右横下から後ろに向けて手を返して平らに切り上げる(撩)。左の剣指は右肩の前に降ろす。
眼は後ろに振り向いて剣先を見る(図61)。
2、虚歩劈剣
左足を前に向けて一歩出し手爪先を外に開く。身体を左に回して、すぐさま右足を前に一歩進めて爪先を地につけて右虚歩となる。これと同時に右手の剣を右後方から腕を翻して上に挙げ、再び前へと向かって切り降ろす。剣先は膝と同じ高さにして力は刃に集中する。左の剣指は右肩の前から下に降ろし、身体の前を経て左上に向けて円を描いて左手の前腕の内側に降ろす。眼は前方下を見る(図62)。
要点:
以上二つの分解動作は連なるようにして中間で間をおいてはならない。
(二十八)撤歩反撃
上体を右に移し、右足を持ち上げて右後方に向けて大きく一歩下がり、左足の踵を外に回し膝を真直ぐにして右側弓歩となる。同時に右手の剣は右後方上に向け斜めに削るように打ち出し、力は剣の前方の端の刃に集中する。手のひらは斜め上にめく、剣先は斜め上に向け、頭と平行の高さにする。左の剣指は左下に向けて分けて平らに開く。剣指は肩よりわずかに低くして手のひらは下に向ける。眼は剣先を見る(図63)。
要点:
右足をまず後ろに下げて再び左足を伸ばす。両手を分けるのと側弓歩になり、身体を回す動作は一致しなければならない。足を下げるのと剣を打つ方向は東北となる。
(二十九)進歩平刺
1、堤膝収剣
身体をわずかに右後ろに回し、左膝を持ち上げ爪先を自然に下に垂らし、右足の内側に近付けくっつける。同時に右手を翻して下に向け、剣身を右肩の前に戻し、剣先は斜め左前に向ける。左の剣指は上に向けて回し、右肩の前に降ろす。眼は前を見る(図64)。
2、弓歩平刺
身体を左後ろに回して、左足を出し爪先を外に開く。続いて右足を前に一歩進めて右弓歩となる。同時に右手の剣を身体を回す動作に従って前方に突き刺し、勁力は剣先を貫くようにして、手のひらは上に向ける。左の剣指は身体の前を経て左助骨の方に沿うようにしてかえして挿して行き、後方に向けて、再び左上に向けて回し、左のこめかみの上に至り、手のひらは斜め上に向ける。眼は剣先を見る(図65)。
要点:
左足を持ち上げるとき、右足に近付けた後に再び身体を回して足を下げなければならず、左足が安定した後、再び右足を進め、上と下の動きを必ず協調一致させる。
(三十)丁歩回抽
身体の重心を後ろに移し、右足を左足の内側に下げ爪先を地につけ、右丁歩となる。同時に右手の剣は肘を曲げ、引き戻し(手のひらは内に向ける)、剣の柄を左の助骨の部分に置き、剣身を斜めに立て、剣先は斜め上に向けて剣面は身体と平行ノする。左の剣指は剣の柄の上におろす。眼は剣先を見る(図66)。
要点:
右足を戻すのと剣を引き戻すのは一致させなければならない。上体は必ず正しく真直ぐにする。
(三十一)旋転平抹
1、?脚横剣
右足を持ち上げ前に向けて足を下げて(爪先を)外に開いて両足を”八”の字の形にする。同時に上体をわずかに右に回し、右手の剣を内旋させ、手のひらを下に向けて翻し、剣身を胸の前に横に置く。左手の剣指はやはり右手の手首のところに近付ける。眼は左前方を見る(図67)。
2、?脚平抹
身体の重心を右足に移し上体は続けて右に回し右足をすぐさま右足の前に踏み入れ、両足の爪先を斜めに相対して内側に”八”の字の形になる。同時に右手の剣を身体を回すに従い、右に向かって平らに引き切り(抹)、勁力は剣の外側の刃に集中し、剣はやはり平にまっすぐにして胸の前に横にしておく。左手の剣指はやはり右手の手首の部分につけておく。眼は前方を見る(図68)。
3、撤歩分手
前式からとまらず、身体の重心を左足に移し左足は爪先を軸として身体を右後方に回し、右足は身体を回すに従って左足の左後方に一歩下がり、身体の重心を後ろに移す。左足はそれに従ってわずかに後ろに戻して爪先を地に着け、左虚歩となる。同時に剣を持っている右手は身体を回すに従い、左から右に向け、続けて平らに引いて切り、勁力はやはり剣の外側の刃に集中する。その後身体の重心を後ろに移し、左足の爪先を地に着け、左虚歩となると同時に両手は身体の舞えにて左右に分けて両方の股関節の傍らに置く。手のひらは等しく下を向き、剣身は身体の右側に斜めに置き、剣先は身体の前に位置する。身体は起勢の方向に立ちなおり、眼は前方を見る(図69)。
要点:
・?脚(足を開く)、?歩(足を入れる)および身体を回す動きは平穏に自然にしなければならない。
・上体を緩めて正しく真直ぐにし、頭を下げたり腰を曲げたりしてはならない。
・運動速度は平均するようにして動作は連続する。
・”丁歩回抽”から”旋転平抹”まで完成すると身体は約360度回転し、この時身体はやはり起勢の位置に戻ってくる。
(三十二)弓歩直刺
左足を前に向けて半歩進め左弓歩となる。同時に右手の剣は剣を立て前に向けて突き刺す。胸と平行の高さにして力は剣先に注ぐ。左の剣指は右手の手首の部分につける。眼は前方を見る(図70)。
要点:
弓歩と刺剣の動作は一致させなければならない。
収勢
1、転身抽剣
身体の重心を後ろに移し右足に至り、すぐさま身体を右に回す。同時に右手の剣を右後方に向かって引き戻し、手のひらはやはり内に向ける。左手もすぐさま肘を曲げて戻し(両手の手のひらを内と外に相対する)、左手で剣の護手の部分を受けて握る。眼は剣身を見る(図71)。
2、接剣開立
身体を左に回し、身体の重心を再び左足に移し、右足を前に向かって半歩寄せて、左足と共に開立歩となる(肩と同じ幅にし、爪先は前を向く)。同時に左手で受けて換え(反対に握る)、身体の前を経て身体の左側に降ろしておく。右手は剣指に変えて下、右後方へ弧を描いて上に挙げ、再び前へ向け、下に向けて身体の右側に降ろす。全身を緩めて、眼は前方を平視する(図72)。
3、並歩持剣
身体の重心を右足に移し、それに従って左足の踵、爪先と順を追って持ち上げ、右足の内側に戻し足を閉じて(並脚)立ち、身体を自然に直立し、両腕はやはり自然に身体の両側に垂らし、右手の剣指は緩めて開き、自然に掌となり、眼は前方を平視する(図73)。
要点:
身体を自然にして立ち、意と気を丹田に帰す。
第四段 提示
第四段の八つの動作の中で前半の六つの動作は歩型、歩法の変化が多く、比較的敏捷であり、叉歩、弓歩、虚歩、撤歩、??歩などがある。
剣法も多様で?剣、托剣、珪剣、?劈剣、倫劈剣、反撩剣、反刺、平刺、回抽などがある。動作の方位、順序は変化が多く、最後は旋転平抹で??歩を持って身体を回転し、柔緩軽穏(柔らかく、緩やかに軽やかで穏やか)に収式する。剣法は正確で明瞭、方向、位置を正しくしなければならなず、歩が至りからだが従い、剣法が正確で眼は運行方向を追うことができれば、手、眼、身、歩法、体と器械の高度な協調性が体現される。
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