二、太極拳を練習する時に注意すべきいくつかの問題

太極拳を上手に学び、練習するには幾年に渡る教学経験に基づき、以下の数カ所の点を実行しなければなりません。
1:第一に関節の準備運動(柔軟)をしなければなりません。  まず肩、肘、手首の?循環運動をし、また腰を回し股関節を動かし、膝の屈伸をして足首を回して、弓歩圧腿(弓歩を深くして足の筋を伸ばす)、僕歩圧腿(僕歩を深くして足の筋を伸ばす)等を行います。身体の各関節を動かし、ゆるめたら筋肉と靭帯も伸ばしてゆるめるて、ようやく正確な動作と姿勢を完成させる能力が備わります。もし準備運動ができていなければ容易に怪我をして事故を避けられません。
2:第二に拳術を練習した後、必ず放松運動(整理体操)をしなければなりません。 これはとても重要です。なぜなら練習後は筋肉、関節、靭帯などがみんな明らかに緊張状態になっており、とくに足の筋肉、膝関節と足首の関節の負担の量は大きく、もし放松(ゆるめる)しなければ乳酸(身体の中の疲労物質)が積み重なり、すぐさまには取り除けなくなり、疲労を回復できなくなって健康に影響します。
3:第三に功法(基本功)から練習を開始しなければなりません。大多数の人々は太極拳の練習を始めた段階で基本功法に不注意であり、いつも始めるとすぐに套路を練習し、一つの套路を覚えるとすぐに次の套路と続けて練習していき、結局のところ要求に合わなくなります。いつもいつも全然気にかけず套路を流せば、練習効果は半減してしまいます。武術の大先輩の故人いわく、常に”練拳不練功、終究一場空”(拳を練って、功を練らなければ結局無駄に終わる)をモットーにしなければなりません。このことわざは先輩達の鍛練の過程における経験と体得したものを総括したもので、言い換えれば、拳を練る前には基本功を練らなければなりません。功法の練習が良ければこそ、技芸を上達でき、強身壮体(身を強くし、身体を丈夫にする)の目的に到達できるのです。一般に我々は太極拳を練習する前にまず、?庄功を行います。馬歩庄?といい、両足を平行に開いて立ち両腕は緩やかに前に持ち上げ、その後両膝を曲げて下に下げ、両手を胸の前にて取り囲むようにして両手の指先は約10・ほど離しておき、大きな気のボールを抱え込む状態にします。その後呼吸を調節することに注意し、上体を伸ばしてゆるめ、正しくまっすぐにして臀部を引っ込め、気を丹田に鎮めて複式呼吸をします。腹式呼吸の要求は深(深くする)、長(長くする)、細(細くする)、均(平均化する)です。このようにして開始時には三分間立てるようにします。もし体質が良く無ければ1分間ほどから初めてもよいのです。次第に5分間くらいまで立てるように時間を増していけば良いのです。このタントウ??の練習を通して三つの目的に到達できます。第一に正しい姿勢(正体)です。私たちが太極拳を練習するのに必要とするのは上体を伸ばしてゆるめ、正しく真直ぐにすること(舒松正直)で、このような身体状態を保持すれば気血の流れを良くすることが出来ます。それから呼吸を調整することです。これは練拳の要求に適応するためで正常な呼吸はみな比較的早いので胸式呼吸です。胸式呼吸は緩慢、柔和な運動の進行にとって言えば適さないのです。腹式呼吸なら運動の特点の要求に適応するため、と同時にさらに多くの酸素を体内に吸収し、二酸化炭素を排出し、病を予防、病気を治療し、健身の目的に到達できるのです。
4:第四に脚力の増加。年令の増大に従って足の部分の筋肉の力に退行性の変化が出現して力が次第に減少し、”人老腿先老”(人は老いる時にまず足から老いる)と言いますが、足先は心臓から遠く離れているので心臓の血管の機能がもし弱まれば、血液をもう足先に輸送することが難しくなり、従ってまず歩行能力から老化していくのです。老化の現れは即ち行動が遅くなり、敏捷でなくなることです。容易につまずき、倒れたりして足を骨折することになります。 -脚だけで済めばラッキーなのですが、転倒時の打ち所が悪く頭部を強打する二次災害とも言える事例が増えています。へたをすると半身不随となり寝たきりにもなりかねない不安すら伴います。このように脚力低下は重大な問題が隠されています。- それゆえに私たちは太極拳を練習する時には脚力の鍛練をとても重視しています。だから始めるときには??タントウの練習を行い、脚力を強化し、一方では健身のためにもう一方では太極拳を練習する要求であり太極拳を練習する時には主に足に頼っての進退によって動作を完成するので、脚力に対しての要求が比較的高く、従って太極拳を練習する前には必ずこの種の基本功法の練習を行う必要があります。そうしてこそ、健身、技芸を向上させる目的に到達できるのです。


さあ、がんばって次ぎに進もう!
第二節は次ページですがまだ製作中です、暫くお待ち下さい。^:^;;。

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